視野検査

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視野検査とは

視野とは、視線を動かさずに見ることができる範囲のことで、物の色・大きさ・明るさなどによっても範囲はかわります。
視野検査ではいろいろな角度や部位から様々な大きさと強さの光を出してそれが見えるかどうかを調べます。
検査には静的視野検査と動的視野検査があります。

視野検査の機器

ハンフリー視野計
ゴールドマン視野計
FDTスクリーナー

ハンフリー視野計

視野計の内側に顔を固定して中心のマークを見つめ、周辺に出現する小さな光が見えたら、手に持っているブザーを鳴らして、視野の範囲や欠落部を調べます。片目ずつ行い、両目の検査が終わるまでに30分程かかります。

ハンフリー視野計の表れ方

ハンフリー視野計
黒い部分が、見えないところです。正常な視野では、盲点のみが黒くなっています。

ゴールドマン視野計

ゴールドマン視野計は見えている範囲と感度を検査する視野計です。
中心の固視灯を見ていただいた状態で、周辺から中心へ光を近づけて、見える範囲をお調べします。
ハンフリー視野計と異なり、動いてくる光を用いて検査をするので「動的」、光の強さ・大きさを変えて感度を調べるので「量的」と表現でき、動的量的視野検査と定義されます。
ゴールドマン視野計での検査結果は疾病の診断の他、身体障害者の視覚障害による等級判定にも用いられます。

◆正常な方の視野結果の表れ方

ゴールドマン視野計
ゴールドマン視野計で測定した正常な方の右目の視野です。
一番大きく強い光の視標で耳側に約100度、鼻側に約60度、上側に約50度、下側に約75度見えている正常な大きさです。
等高線のように引かれた線はイソプター(等感度線)と言い、視標ごとの感度の限界を示します。
光が小さく弱くなるほど、イソプターは小さくなり、小さいイソプター内にある中心が最も感度が高いことがわかります。
中心より耳側約15度にある青い丸は、マリオット盲点という部分です。

※マリオット盲点とは…誰にでもある「見えないスポット」(絶対暗点※一番強い光も感知できない部分)です。日常生活では両目で見ているので左右の眼が補い合い、片目で見る場合でも脳が補正をするので、普段マリオット盲点を感じることはまずありません。

◆緑内障の方の視野結果の表れ方

ゴールドマン視野計
こちらは緑内障の方の左目の視野です。

・下鼻側の視野欠損
・下耳側度付近に絶対暗点

といった異常がみられます。

緑内障は視神経が障害を受ける病気ですので、進行してくると視野に影響が出てきます。
この例のように鼻側の視野が欠ける鼻側欠損や鼻側階段の他、20~30度以内に暗点のできる傍中心暗点やブエルム暗点などが緑内障の特徴的視野です。
暗点は、一番強い光も感知できない[絶対暗点]以外にも、強い光しか感知できない[比較暗点]と呼ばれる暗点もあり、病気進行とともに比較暗点が絶対暗点へ変化してゆくことも多く見られます。
また、視野が中心部に向かってどんどん狭まってしまう(求心狭窄:きゅうしんきょうさく)症状が出ることもあります。

病気ごとの視野の表れ方(黒い部分が暗点)

疾患名 視野の名称
正常 正常視野
正常視野
加齢黄斑変性
視神経炎
中心性網膜症
中心暗点
中心暗点
網膜色素変性症 輪状暗転
輪状暗点
緑内障 ブエルム暗点
ブエルム暗点
網膜色素変性症
緑内障(末期)
心因性視覚障害
求心狭窄
求心狭窄

FDTスクリーナーとは

緑内障かどうか判定するための視野検査は、従来は暗室で点滅する光を見るため、負担になる検査でした。
FDTスクリーナーは、その負担をかなり軽減した検査機器で、暗室ではなく通常の照明の下で検査ができます。
緑内障の疑いを簡単に判別する検査がわずか45秒程度で可能となり、緑内障が強く疑われる場合の詳しい検査でも片眼4分程度で終了します。

FDTスクリーナー

FDTスクリーナーの検査結果の表れ方

眼の神経には大きく分けて色・形・視力にかかわる細胞と,物の動き・ちらつきなどにかかわる細胞があります。FDTは、この"ちらつき"に反応する神経細胞が障害された場合に結果に影響が出ます。

FDTスクリーナー FDTスクリーナー

緑内障は、早期発見が大切なので、 40歳以上の方は一度精密検査をされることをおすすめします。